WordやPowerPointといったMicrosoft Officeスイートには、デフォルトで英単語の綴りをチェックするスペルチェッカーが入っていますが、医学用語や医薬品の名前には対応していません。医学英語のスペルチェックを行うには、専門用語のスペルチェッカーが必要です。
収載語数が多く、購入しやすいのが、Stedman's Plus Medical/Pharmaceutical Spellcheckerです。収載語数は約50万語、新薬の名称などの新語も収載されて、毎年改訂版が出ます。お値段は99.95ドル。Amazon.co.jpでも買えます。
実は、ステッドマン医学大事典の原著であるStedman's Medical
Dictionaryのハードカバー版の付録のCD-ROMには、このスペルチェッカーが入っています。内容も単体で販売しているスペルチェッカーと同じもののようです。今(2014年7月)手に入るStedman's Medical
Dictionaryは2005年に出版されたもので、Amazon.co.jpでは5,595円とスペルチェッカーを単体で買うよりお得です。単体のスペルチェッカーよりも古いバージョンですが、ここ数年に出た新語は仕事で使う度に逐一登録すればよく、その手間さえ気にしなければ十分使えます。
一つ注意しておきたいのが、Stedmanのスペルチェッカーをインストールするときは、Officeのバージョンを指定しなければならないこと。例えば2013年に購入したStedman's Medical Dictionaryの付録CD-ROMにはStedman's Plus 2010が入っていて、Officeは2000, 2002, 2003, 2007と2010から選ぶようになっています(右図参照)。2010版以降のOfficeを使っている場合は、いったんPCに2000~2010版のうちいずれかのOfficeをインストールした状態でスペルチェッカーを組み込み、動作を確認してから最新版のOfficeをインストールしてスペルチェッカーを引き継ぐ必要があります。
それさえクリアできれば、かなりお得な作戦といえます。紙版だけとはいえ、辞書も手に入りますしね。